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日本で古くから親しまれている漬け物、梅干し。真っ赤な実を見るだけで唾液がわいてくる、という経験をされている方も多いのでは。保存食としても優秀で、お弁当に入れるのも一般的です。

ところで、みなさんが想像するしょっぱい梅干しは赤いものが多いと思いますが、一方で梅の実自体は青みがかっていますよね。では、赤い梅干しがどうやってつくられるのか、みなさんはご存じでしょうか。

赤しその効果で、梅干しは赤くなる



梅干しは赤しそに漬けることで赤くなるわけですが、単純に色が付着する、という訳ではありません。赤しそには「シソニン」という色素が含まれています。「シソニン」は酸を加えると赤くなり、アルカリ性のものを加えると青くなるという特性があります。

そして梅干しにはクエン酸が含まれており、クエン酸に反応し、梅干しは赤くなっていくのです。古くから伝わる梅干しの色が化学反応によってもたらされるというのは、なんだか面白いですね。

ちなみに、梅干しをつくる時期としては6月、ちょうど今ごろから行うのがいいそうです。6月に塩漬けしてしばらく時間をおき、7月中旬頃に赤しそ漬けを行って、7月下旬〜8月に3日ほど、日光の良く当たる場所で干し、完成となります。



梅酒、梅料理を楽しむなら、「ウメ子の家」!



ただ、最近はご家庭で梅干しをつくるという人は減ってきていて、梅を食べる機会というのも、なかなかないのではないかと思います。おいしい梅料理や梅酒を楽しみたいのであれば、梅にスポットを当てているお店「ウメ子の家」に行ってみてはいかがでしょうか。真っ赤な「赤い梅酒」、梅どころ和歌山県の「紀州の梅酒」など、さまざまな梅酒が楽しめるだけでなく、梅を使った創作料理も豊富です。

これから、季節は夏へと向かっていきます。梅を食べて、暑さに負けないように頑張っていきましょう!